セラミド

2022年10月26日

セラミドとは肌にある成分のひとつです。以前は特に話題にならなかった成分なのですが、長年の研究によって保湿成分としてとても重要な役割を果たしていることが分かってきました。保湿成分にはヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチン、尿素などたくさんの種類があります。

その中でセラミドは細胞と細胞の隙間を埋める細胞間脂質として存在しているのですが、細胞と細胞をつなぎ合わせる役割以外に水分が出ていかないようにブロックする特徴が大きいことが分かりました。この水分が出ていかないようにブロックする特徴は強力で、湿度が0%になっても水分を蒸発させることがないと言われています。この強力な水分をブロックする機能で肌の水分が外に出るのを防ぎ、潤いを保つ役割を果たしています。

以前から注目を浴びているヒアルロン酸は水分と取りこんでゼラチン状になる特徴を持っています。水分を取り込む保湿成分と、水分を蒸発させない保湿成分というように保湿成分にも特徴があり、肌に作用を及ぼす場所も変わってきます。

肌の手入れには保湿がとても重要です。保湿できる成分が肌にはいくつもありますが、蒸発を防ぐ細胞間脂質と水分を取り込むNMF(天然保湿因子)です。肌の保湿の作用としての割合は約八割が細胞間脂質、約二割がNMF(天然保湿因子)となることが分かってきたために細胞間脂質の重要性が上がってきました。そして、この細胞間脂質の構成成分の5割ぐらいをセラミドが占めています。セラミドが肌のお手入れに重要となってきたのはこういう経緯なんですね。

また、セラミドは加齢とともに減っていくことも分かっています。セラミドが減れば細胞間の隙間が大きくなることはイメージできると思いますが、隙間が広がれば肌の見た目にもつながってくることはかんたんに想像できます。ということは、肌の老化を遅らせるにはセラミドを保つような肌のケアが必要ですが、これが『保湿』をしてカバーすることになります。

セラミド自体が保湿の持続力とカバー力に優れているため、保湿成分として美容液、化粧水、洗顔用品にも使われるようになってきました。ただし、注意点もあります。セラミドは非常に高価なのと種類がたくさんあるということです。なのでセラミド擬似成分が使われたりすることもあるようですからセラミド1、セラミド2というようにセラミドの後ろに数字が書いてあるモノを選んだほうが良いです。

また、成分表にセラミドが何種類か書いてあるモノもありますが、単体で入っているものを選んだほうが疑似成分が入っている確率も少なくなると思います。セラミドは皮脂にも適度になじむ保湿成分なのでカバー力がとても強力です。乾燥肌、アンチエイジング、肌の手入れなどで悩んでいる方はセラミド入りの商品を試してみると良いと思います。

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Posted by 管理人